枚方の工場内の古い旋盤です。
ここにもよく使われる標準的な旋盤が有りました。相当古いですが、制御は人間。旋盤をよく使いこなす熟練工が使い込んだような機械です。ここにも現代風の安全対策が持ち込まれ、カバーを付けてくださいとのご要望です。これもシャッターと言えば言えるかもしれませんが、初めての仕事です。旋盤は見たことが有るものの、使ったことは無く、どのようにカバーを作れば良いのかが分かりません。しかも、カバーを閉じたときでないと旋盤はモーター回転しないようにして下さいとのご要望。そこはリミットスイッチをつければ簡単だと思いましたが、カバーはへたすると作業の邪魔になります。サンプルを見せてもらいましたが、鉄のフレームにアクリル板を嵌め込んで手で上げ下げ。上げたときに手を放すとカバーはバタンと下に落ちます。しかし、このサンプルにより、どのようなカバーをどのように付ければ良いのかがわかりました。そして、アクリル板の意味もわかりました。同じものを作れば良かったのかもしれませんが、バタンと引力で閉じるのが気に入らない。鉄のフレームも気に入らない。そこを改善するため、パワーヒンジ(蓋を止めた所でその位置が保持される)と分厚い透明ポリカーボネイト(フレームを不要にする、割れないようにする)を使って作ることにしました。別部署の人がこれを見たらしく、「これは良いじゃないか」と言っていただいたようです